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May 15 2023

Robots & automations in food industry

            現在の食品産業における問題には、新技術を使って解決することができるものが多くあります。その技術の1つは、食品製造工程のオートメーションです。今回は、オートメーションとロボットの導入が可能な問題の一部をご紹介します。

製造効率の問題

           ロボットとオートメーションにより製造スピードを向上させることができるため、1日に製造できる製品の量が多くなります。また、大変効率的な工程にもなります。たとえば、食肉を複数個まとめて軽量し、パッケージに書かれた所定の量を求める場合、自動軽量システムを使えば、食品軽量のスピードを向上させ、迅速に計算して所定の重量に近い結果を出せるようになりますので、それぞれの袋の余分な重量を低減することができます。また、物品(原材料、製品、パッケージ、箱など)を移動したい時、ロボットとオートメーションを使用すれば、目標の物品をすばやく正確に移動・配置することができます。

           さらに、ロボットとオートメーションにより、製造スペースの効率化も可能です。たとえば、スペースの限られた製造工程で、製造ラインを増やすことができない場合、製造ラインのボトルネック(製品のパレット並べなど)にロボットを使えば、製造量を増加させることができます。また、スペースの限られた冷蔵 / 冷凍室の場合で、新しく冷蔵 / 冷凍室を建造するスペースも限られている場合は、Mobile rackを設置すれば、元の冷蔵 / 冷凍室の商品保管スペースを増加させることができ、商品倉庫内の自動棚卸しシステムや商品検索システムも設置することも可能です。

製造工程におけるミスの問題

            ロボットとオートメーションは精度が高く、従業員の問題(健康、疲労、集中力、業績を出すための焦り、従業員不足など)による製造工程のミスの問題を低減できるものです。品質や安全の検査にOCR、センサー類、静止画・動画カメラ(続きを読む:食品産業における)といったオートメーションを導入すれば、不良品を低減することができ、ミスの原因追求も迅速にできるだけでなく、製造工程からの廃棄物を低減することもでき、製造工程の持続可能性に繋がります。

従業員の安全

           製造工程の中には、従業員の健康や安全に影響があるものもあります。たとえば、騒音のある場所、危険な化学物質を使用する工程(発癌リスクのある物質、呼吸器系に危険を及ぼす物質、腐食を起こす強い酸・アルカリなど)です。また、包丁での食品切り分け・切り落としなど、刃物を用いた作業が必要な製造工程もあり、従業員が疲労していたら事故のリスクが高くなってしまいます。非常に重い梱包箱の持ち上げでも、従業員の健康に影響したり、背中を痛めたりすることがあります。また、労働環境についても、濡れていたり湿度が高かったりする製造工程では水虫のリスクがありますし、温度管理の必要な製造・保管工程でも従業員の安全に影響することがあります。たとえば、蒸気や熱を使用する製造工程では、熱湯や蒸気による事故の危険があり、冷蔵・冷凍室では、従業員が長時間作業をすると危険です。ですから、このようなリスクのある場所や製造工程ではロボットとオートメーションを使用すると、従業員への危険を低減することができ、従業員がより安全に作業することができるようになるのです。

汚染の問題

            食品製造においては、いつの時代でも食品の安全性が要となります。食品と接触する製造工程、特に高リスクのゾーン(続きを読む:リスク別の製造エリア分割)では、ロボットとオートメーションを導入すれば、人を媒介とする毛髪や糸屑、装飾品、汚れ、人体からの微生物などの汚染(続きを読む:人による汚染)を低減することができます。ロボットとオートメーションは、食品と接触させることが可能で、腐食性がなく、食品を汚染することがなく、汚れや微生物が蓄積されにくい安全な資材により衛生的に設計され、適宜、清掃や消毒ができるようになっています。

ロボットとオートメーションのプロジェクト始動前に知っておくべき6つのこと

            オートメーションやロボットを組織に導入する前には、どんな準備をすればいいでしょうか。

            そんな時は、ITO (THAILAND)までお問い合わせ下さい(ここをクリック)。話が通じやすくなるようにするため、ご準備頂く情報は以下の6つだけです。

            1.Process:ロボット又はオートメーションを使用したい製造工程(何の工程か。何をしたいか。穴あけ、掴む、置く、並べる、金属溶接、軽量など)。

            2.Product:ワーク又は製品がどんなものであるか。たとえば、食品(壊れやすいか、湿気がどのくらいか)、袋、缶、箱など。

            3.Target:期待する目標を現在比で。たとえば、製造スピードの向上、従業員数の削減、不良の削減など。

            4.Area:製造ラインにおけるロボット又はオートメーションの置き場所。

            5.Cost:プロジェクト予算(損益分岐点の算定に使用)。

            6.Others:その他の特定の要望。たとえば、通常より高い / 低い温度での作業、火花を発生させない、食品と接触する資材の等級、その他の基準など。

           これらの情報を頂きましたら、ITO (THAILAND)ではニーズに合わせた製品を設計し、Design simulationを作成の上、3D画像でご確認頂いた上、ご要望に応じて実際の製作をさせて頂きます。

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